Your expect language

□nursing a way
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「げほ、」


ぼうやが

風邪を引いた…。


【Your expect language--nursing a way】





「ごめ……、ネ…」

ごほごほ、と咳をするぼうや。

病名


「喘息ですね」



ぜんそく。







「げほっ…」


見事なまでに顔を赤くして、熱が高いです状態のぼうや。

看病はもちろん僕。


料理は


「マオ、お粥でいいか?」
「ぅん…、ごほっ」


ミリッツァ。


とことん四星は暇だな、と思った。


ワルトゥは資料に印をつけてたり大変だけどね。
(ミリッツァ→勉強してない
トーマ→戦闘馬鹿
サレ→やる気ナシ)



「ぼうや、のど飴とかいらない?」
「咳……しなが…、だと…苦し、げほっ」


喘息はそのあたりキツい。

困ったもんだ…


そう思いつつ、ぼうやを氷枕にタオルを巻いたものの上に寝かせる。


「ぅう…」



四六時中咳に苦しむぼうや


おさまる時間もあるけど



…風邪が移るならなぁ…



なんて一人考えるが、意味は無い。


「まあ、お粥で栄養を取って早く治せばいいだろう」
「ぅん…げほっ、げほ、」







とくに2時くらいは大変だった。


「ミリッツァ、たらいでもバケツでもいいから何か持ってきて!」


ぼうやが吐き気にみまわれた



もうプチ戦闘状態。


「ぼうや、今はこっちに…あ、もう少し我慢してっ」
「…………っ」


洗面台に辿り着く前に青ざめてしまっているぼうや



「サレ、これでいいか」
「いい!いいから早くっ」







「ごめんネ…走り回っ…、げほ、」
「僕らは大丈夫だよ。熱…どう?」
「…まだ…」


げほげほと咳をするぼうや。


…しかし段々間が開かなくなっている。


しまいにはずっと咳をしだした。


「うぅ、げほ、げほッ」
「だ…っ、大丈夫?」


大丈夫なわけはないが

聞く言葉が見つからず



ぼうやは答えることもままならず


咳をし続ける。



「げほ、げほッ、ぅ…、ごほっ」


苦しそうな表情


涙がうっすら浮かんでいる。


僕は背中をさすってやる。


「はぁ…っ、げほ、げほッ」


相当苦しいらしく


僕の腕を強く握りしめている。


吐き気のあとは、咳が止まらなくなってしまった


咳が止まらなくなるのが喘息の症状だけどね



「げほっ、げほっ!」
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