Your expect language

□bear or match
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全てを受け入れるなんて到底無理だった



でも


ボクの隣にはキミが居るから



立ち向かっていこうと


思ったんだ





【Your expect language-bear or match】





「ぼうや、朝だよ」
「、…………」


まだ眠い頭を起こし、


ボクは夢から覚めた。



まだボクはサレが死ぬ夢しか見てない


でも、何度も何度も見てるから



夢の流れを無意識に変えだした



もう少し


なのに。



「…………」
「ぼーや?起きてる?」
「ん…………」


ぎゅ、とサレに抱きつく。
けど、眠いものは眠い。

そのまま寝てしまいそうだった。


「眠………ぃ…」
「眠い?うーん…」


困ったな、と考え込むサレ


眠い頭の端で


嬉しく思った



迷惑ばかりかけたのに


嫌な顔しないで



本当に悩んでくれて…



嬉しかった。



「も……少し…寝たぃ…」


サレの腕の中で。



「…一時間だよ?」
「ぅん…」






「サレ、ボク…外、行きたい」
「外?」

サレは呆気に取られた表情をしていた。

そうだよネ。

ヒトを怖がってたボクがいきなりこう言えば。

「…どうしたの?」
「気分転換、だヨ」

ずっとここに居ても


何も始まらない。


新しい世界


新しい空気


前とは違う世界を


見て


ボクも変わりたい。


ボクはボクに


戻りたい。


「そっか。じゃあ…まず城くらいにしよう?昼ご飯近いから」
「、うん!」

幻覚なんかに負けない


ボクはボクなんだから。


切り離せない過去だって


いつか、思い出せば笑い飛ばせるように


ボクは………







「…しょーぐん、」

つんつんとミルハウスト将軍をつつく。

金糸のような髪は重力に逆らうことなくそこにあって。

瞳は瞼に隠されている。


「仮眠をとってるんだよ。そっとしとこう?」
「ん…」

将軍には色々お世話になったし、迷惑もかけたから

少し、ボクの気持ちわかってほしかったな…

「また会えるさ、最近争乱が収まってきたみたいだからね」
「ん…」

“また”


そう、また。


いまだけじゃないんだから。


言い聞かせでもいい、今は


いつか、本当になるから。


「ミリッツァの…とこ、行こ」
「ん」




「マオ。怪我は治ったのか?」
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