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□嘘吐きな君
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部活の途中、お客様が帰った休憩中にそれはおこった

「なぁー馨ー」

「何?光」

「俺、お前の事嫌いになった」

「はぁ?!」

急に光がそんな事を言ったかと思うと一枚の写真を出してきた

それは光と女の子が二人で仲良く写ってる物で……

「何これ?」

「俺の恋人」

そう言われた瞬間目の前が真っ暗になった

「でもこの子……さっきお客できてた子じゃん!!」

「お客だったら悪い訳?」

言葉が悪かったのか光の目が鋭くなった

そんな光は恐いけどどうしても強がってしまう

「別にそうは言ってないけど?」

「じゃあそういう事だから」

二人の視線が交わっていたのを先に外したのは光だった

立ち上がるりそのまま扉まで行くと扉は外から勝手に空いた

顔を覗かせたのはさっきの写真の女の子だった

そのまま二人でいなくなった

僕はそれをただ見てるだけしかできなかった




それから一週間がたった

光とはその間二人きりになってない

避けられてるみたいなんだけど絶対近くにいるし誰かと話してると直ぐに割り込んでくる

「馨…馨!」

いつの間にかクラスには僕とハルヒしかいなかった

「あーゴメン、ボーッとしてたわ」

何度も声をかけてくれたんだろうけどまったく聞こえてなかった

心配そうにしているハルヒを見てマズイと思ったから無理して笑ってみた

何か言いたそうにしてたけど何も言わないでくれた




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