突発的
□俺…転生したみたいです
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「ハァ…」
10歳の俺は鏡に手をついて大きく溜め息を吐いた。
チラリともう1度鏡を見る。映っているのは線の細い超美形…幸村精市だった。
再び溜め息を吐く。
いや…赤ん坊の時から何となく気付いてたけどね?すっげぇ美形だもん。
でもさ…なんで“神の子”なんだよ!俺苦労人で構わないからジャッカルとかがよかったよ!!
悩んでいるこの表情もイケメン…と思った今の俺殴りたい!
何て毎日のように鏡の前で考え事をしてると、ドアをノックされた。
「お兄ちゃーんテニスクラブ遅れるよ?」
「ッああ、ごめん今でるよ」
そういえばココ洗面所だった。
急いで出ると、くりくりとした大きな瞳が俺を見上げている。本当家族そろって美形。
「気をつけてねお兄ちゃん」
「ありがとう。遊びに行く時は気を付けてね」
「うん!」
頭を撫でると嬉しそうに笑った。
本当可愛いなー
「じゃあ行ってきまーす」
今日も幸村精市として頑張ります。
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