屑籠


思い付いた話や誕生日ネタや小ネタを(・д・)ノ⌒●ポイッ

何でも詰め込むのでバッチコイ☆な寛大な方のみどうぞ


.
◆私は今でも 


『いい子にして待っていてね』
そう言って優しく頭をなでる母親の手が大嫌いだった。

私の両親は共働き。

父さんは海外出張が多く家にいることは少なく、母さんは看護婦だから夜勤や緊急でとても忙しい。小さいときから一人でご飯は当たり前。レンジの使い方はすぐ覚えた。
ドタキャンはよくあること。発表会にも事業参観にも誕生日会もお仕事お仕事。

ごめんね、と昔は謝られた
しょうがないでしょ、と今は怒られる

慣れというのは怖いもので、大切な話とお金のやりとりの一切をホワイトボードで済ますことが普通になっていた。それは可笑しいと指摘されて初めて気付いた。


愕然とした


自分はこんなにも苦しくて悲しくて寂しいのに、言われるまで気付かないなんて心が麻痺してるんだろうか。今じゃ涙が止まらない。心がズキズキするし心臓をきゅっと掴まれたように苦しい。辛い。

『いい子にして待っていてね』
悪い子にしていれば今のようなことにはならなかっただろうか。それとも悪い子は見捨てられただろうか。
私は母さんが好きだからいい子であり続けた。でもこの選択が正しかったかもう分からない


私は今でもいい子のまま
 (伸ばした手は宙をさまよい空を切るのみ)


***
なんでもないもの

2012/09/16(Sun) 18:15  コメント(0)

◆真田はぴば1 

「は?知らなかった?何それ言い訳?男はいいとして女が聞いてなかったとか許されるわけ?大丈夫?」
「幸村君、それは酷い偏見じゃあ…」
「 は い ? 」
「何でもないですすみません」

幼なじみである幸村君に言われて本当に申し訳なくなった。
なんと、今日は彼氏である弦一郎の誕生日である。
まだ付き合い始めて1ヶ月とはいえ確かにそれは言い訳にはならない。女としてーなどはともかく大切な人の記念すべき生まれた日くらいは覚えておけコノヤロウってことだ。
ちなみに今は18時過ぎである。


「……幸村君どうしよう時間ない」
「そうだね」

この人鬼だよ。

「案をください切実に」
「んー店はそろそろ閉まるよね。この間言ってたミサンガは?」
「まだ作ってない…」
「死ぬ気でやれ」

怖いよ幸村君。
ミサンガは大会に合わせて作って弦一郎にあげようとしていたもの。(材料だけなら揃えた)でも残る手段はそれしかない。頑張れば弦一郎の寝る時間に間に合うはず。

「…まぁ、間に合わなかった場合の最終手段ならあるかな」
「え、本当?何?」
「自分をPresent For You」

「却下。お休みなさい」

ブチリと電話を切り私は急いでミサンガを編み始めた。

***
続くお!( ^ω^)

2012/09/06(Thu) 20:07  コメント(0)

◆真田はぴば2 


なんとか間に合いました。
現在時間20時53分。

「…何故こんな場所から」
「ごめんごめん。お邪魔ー」

さすがにこんな遅くに玄関から入るのに迷った私は弦一郎の部屋の窓から侵入することにした。驚いている弦一郎にサプライズ成功とか言って誤魔化してみる。
幸村君に殺されそうだ。

まあ案外すんなり信じてくれた優しい弦一郎に可愛くラッピングした袋を手渡した。
まじまじと見て首を傾げている。

「遅れたけどプレゼント。なんかごめんね。もっとちゃんと祝えばよかった」
「そんなことはない。ありがとう…どんなものでも嬉しい。大切にしよう」
「…………あは」

嬉しい。弦一郎優しい。
本当はケーキを買って祝いたかったけどそれは今度でもいいか。
ぎゅうっと甘えるように抱きつくと弦一郎も照れたように笑って抱き締めてくれる。目をつぶって幸せを噛み締めているとーーーふと、思い出した。
でも、本当にいいかなコレ?

「弦一郎、実はもう一つプレゼントあるんだけどさ…」
「まだあるのか?俺はこれで十分なのだが…」
「んっと……………はい」

赤いリボンを首で結ぶ。
相当恥ずかしい行為にはにかんでみせる。


「Present for you?」

弦一郎が固まった。
周りの空気と一緒に。

「な、なーんてね!冗談だよジョークジョーク!弦一郎はもう寝る時間だよね?おやすみなさい!お邪魔しましたー」
「待て!」

踵を返して窓に向かった私は弦一郎に腕を掴まれて止まった。
やめてよもう今顔真っ赤になってるんだから…
と、振り向いたら、ちゅっと小さなリップ音と唇に優しい感触が伝わった。弦一郎は笑ってる。今度は私が固まった。

え、あ、あれ?今なんか…キスされた?


「本当に…貰っていいのか?」
「−−!ストップ、駄目!」

いつも見ない熱い視線を振り払うように私は即窓に向かって逃げた。なんて色気のない行動だろうが関係ない。実はさっき弦一郎のお兄さんの声が聞こえたがら来るかもしれなかったし。
何か、危機感を感じた。

「また明日な」

弦一郎のそんな声に全力で闇に向かって逃げた。


逃走プレゼント
 (捕まえるのはまた明日だな)

***
行き場を失った過去拍手
真田をイケメンにしようとした結果がこれだよ!!

2012/09/06(Thu) 20:03  コメント(0)

◆海堂はぴば 

大雨だった。
天気予報では午後から大雨雷注意報が出ていて「お、もしかして学校早く終わるかも」と淡い期待をしていたけどそう上手くいくわけもなく、たいして雨は降らず強くなってきたのは部活終了後。
傘忘れて徒歩の私は災難だ。
走って帰るにも先に体力が尽きてずぶ濡れになるだろう。

「…風も出てきたし」

呟いてからあ、と後悔して左を盗み見る。
海堂くんと目があってそらされた。

すでに戸締まりされたお店の小さい屋根下で雨宿りしている私と海堂くん。
気まずいったらありゃしない!一年生の時は隣の席になったりもしたけど特に接点もないから会話がまったく出て来ない。地味に距離もある。

「「…………」」

と、思っているのは多分お互い様で海堂くんも私の方を何度か見ている。
だけどやっぱり会話はない。

「(海堂くんも雨宿り…?あ、違った)」

4度目に海堂くんを見てようやく隣にバス停があるのを見つけることが出来た。
海堂くんバス通か…羨ましい。
そして傘持ってるし、いいな。
つらつら思考を重ねていると再び目があって気まずくそらす。何やってるんだろう私たち。

何ともないお互いを気にしつつ雨音を聞いてる時間を過ごしていると赤い市民バスが前に止まる。
海堂くんが待っていたのはこれだろうな。

「…おい、これやる」
「え、え?いいの海堂くん?」

ズイッと渡されたのは青色のチェック柄の傘。
受け取らずにいると手触りの良さそうなタオルまで追加して少し乱暴に持たせる。

「何だか悪い…」
「……じゃあな。風邪引くなよ」
「あ、ありがとうね…!!」

顔も合わせずバスに乗り込む。
不器用でちょっと強引な海堂くん、渡された傘の柄は暖かかった。


今日の雨、明日の晴れ。
 (ちゃんと返しに行かないとね)

*****
拍手に載せていた行き場のないブツ
20分作品

2012/09/06(Thu) 19:48  コメント(0)

◆零崎+モンハン 


零崎双識
武器:双剣
特技:乱舞、トラップ系
基本前線に出てるけどよくトラップ作るため離脱するのが傷

零崎軋識
武器:ハンマー
特技:そつなく上手い
方向音痴&律儀に雑魚を倒すので来るの遅い

零崎曲識
武器:狩猟笛
特技:よく死ぬ
遠距離武器なのに死ぬ。三死担当。アイルーに運ばれて可愛いとか言ってる

零崎人識
武器:片手剣
特技:採集
かはは、リーチが短いな。ちゃんと戦えば強いのにアイルーと採集ばかりする。卵とか竹の子とか採ってる。

零崎舞織
武器:双剣
特技:鬼人化
鬼人化したら神。しかし双識か人識がいないと鬼神化うまくできない

零崎常識
武器:ランス(ただし爆弾一択)
特技:爆弾魔
とにかく大タル爆弾G作って仕掛けている(たまに曲識と軋識に被爆)。あとランスで守ってる。


***
すごいモンハンしたい!

2012/09/04(Tue) 19:56  コメント(0)

◆言葉紡がぬ唇 


「…この者が最後でしょうね」

敵ファミリーの殲滅に俺とデイモン。
デイモンが探り、俺が焼き払うという淡々とした作業を続け小一時間がたった頃、ようやく最後の部屋についた。

「…彼女か」

薬品の臭いが強く残る実験室。
そこの中心にポツリと置かれた手術台には若い女がくくりつけられたまま、機械が動き続けている。

傍が近付くとまぶたを震わせ、青い
瞳で俺の姿を捉えた。状況は分かっているのかいないのかぼんやり眺め続けている。
…深い海のような綺麗な蒼。

「何か言い残すことはあるか?」
「………………」
「放っておけば死ぬでしょう。行きますよ」
「ああ…」

デイモンが踵を返す。
俺も行こうかと顔を上げると、視界の端で女が僅かに唇を動かした。もう一度見下ろすと何かを言いたげに薄く口を開いている。
何か言いたいのか?

「プリーモ!行きますよ!」

嗚呼、本当は知っているさ。
彼女は救いを求めようとしている。でもマフィアの娘なら無駄ということも理解しているのだろう。
死にたくない。
でも生き残っても待つのは拷問か恥辱か。人間以下の扱いを受ける末路。
だから彼女もあえて何も言わないんだろうな。

「それじゃあな…」

綺麗な青い瞳は閉ざされた。
唇は何も洩らさぬよう堅く噛み締め、頬にはらりと涙が零れる。
彼女はここで、身動きすらとれず、独りで飢え死ぬのだろう。死んでしまうのだろう。

本当に最後、と俺は振り向く。
唇が小さく動いた。

『Addio mondo (さようなら世界)』


ーー嗚呼、すまないデイモン。
俺には彼女を見捨てられそうにない。
こんなにも心が苦しくなるのだ…

*****
最近は初代妄想が多い

2012/08/19(Sun) 15:58  コメント(0)

◆薔薇の香りのVampiro 2 


《吸血鬼バンピーロ》
人間の血を吸い
薔薇を好み食料とし
鏡に映らない呼吸、脈 拍、体温も持たない
信仰と十字架を嫌う不老不死の生物

吸血鬼でありすでに100年以上の時を生きているリリア・オー・エヴァンズは古い友人であるアート公爵のもとへ訪れる。(アート公爵も吸血鬼)

しかし、屋敷にいたのは養女のエレナ・アート公爵令嬢だけ。
何でも3年前アート公爵は事件に巻き込まれ亡くなってしまったらしい。公爵のことをよく知っていたリリアはエレナとよく話し仲良くなりしばらくアート公爵家に滞在することとなる。
庭の薔薇を愛で、紅茶を嗜み、話に花を咲かす日々。

時にはエレナの友人、ジョットと会いファミリーと仲良くもなる。

数世紀を渡り生きていくこととなるリリアはこの一瞬を楽しみエレナといると、アート公爵の日記を発見してしまった。
そこに綴られていたのはどれだけエレナ令嬢を愛していたのか、成長を楽しみにしていたのか、吸血鬼の住む里を探しエレナ令嬢を永遠の少女にさせたかったか……
彼はエレナを《吸血鬼バンピーロ》にさせたかった。

リリアはアート公爵の意志を受け継ぎエレナを吸血鬼にしようと決意。ボンゴレ邸にいるエレナのもとにいくが、奇襲に合い助ける間もなく死んでしまう。
リリアは唯一の肉親である妹をすでに亡くしていて、育ての父母もいない。友人もエレナも死に絶えた。
誰もいない
誰もいない

*****
初代世代でやりたいってだけ/(^ω^)\
のちにリリアは深い眠りにつき9代目世代で目覚めるといい

2012/08/15(Wed) 19:09  コメント(0)

◆薔薇の香りのVampiro 


ボンゴレのボスとなった俺が、ジョットが彼女と会ったのは偶然だった。

彼女の名前はリリア。
エヴァンズ侯爵令嬢のリリア・オー・エヴァンズ。
何でもエレナの父の身内らしいがエレナの父はすでに3年前に死んでいる。
来たことは無駄足となってしまったが昔話に花を咲かせエレナ家に滞在していた。

実際に会ったのはあずまやでのお茶会。

薔薇の香りを匂わせ、赤い薔薇を摘んでいたリリア。(ちなみにその薔薇は俺の庭のだ!)
明るい金髪。青い瞳。令嬢らしい気品と少女の声色。


しかし、たまに感じるこの不気味さは何だ?背筋が冷たくなる。


「どうしたのジョット」
「ん…ああ、リリアが機嫌いいなと思ったんだ」
「そりゃあ久しぶりに家族と合流出来るんだから。メリーベルに会える」
「妹か?」
「そう。唯一の私の肉親」

先ほどエレナに渡された手紙を抱きかかえ嬉しそうに笑った。
いつも素っ気ないから、珍しいな。

「送ってくれてありがとう」
「ちょうど馬車も来たみたいだな」

遠くからガラガラと馬車の音が聞こえる。4輪…侯爵家と言っていたがかなりの貴族みたいだ。

「…私はすぐ戻ってくる。家族を連れてね」

意味深な言葉に首を傾げる。

「その時はエレナの父の願いのため、彼女を一族に引き入れるわ…ふふ」
「なに?…ッ、なんだ!?」

不意にリリアが顔を近づけたと思うと、首筋に噛みつかれた。ふわりと薔薇の香りがする。
突き飛ばしたがすでにリリアの唇は朱に染まり、舌なめずりとともに口に朱は消えていく。

「…メリーベルへの手向けに少し貰ったよ」
「血…《吸血鬼 バンピーロ》!?」
「正解。それくらいじゃ吸血鬼にならないから安心していいわよ」

じゃね、と微笑みながら馬車に乗り込みあっという間に駆けていく。
吸血鬼!
薔薇を好み、人の血を飲む不老不死の生物!

ーーエレナを一族に引き入れるわ
ーーすぐ戻ってくる
ーー家族を連れてね

俺は漠然とした危機を感じた。


***
力尽きた 意味ふですね_(:3」∠)_
とにかく吸血鬼とボンゴレの歴史についてうんぬんかんぬん…

2012/08/08(Wed) 20:52  コメント(0)

◆隠して隠れて 


跡部財閥の娘
跡部景吾の妹
誰もが望むような立場に私はいてとてもとても裕福だと自分でも自覚してる。
でも両親の七光り、兄の武勇を聞いて"比較的普通な子"である私は跡部家に生まれたことにいつも引け目を感じていた。

ブロンドの髪、青い異国の瞳は跡部の証。
羨む声を聞いた。蔑む声を聞いた。媚びた声を聞いた。

誰も"私"は見てないんだよね?
"私"を通して跡部家や兄を見ているか容姿だけを見て笑っている。正直寂しい。悲しい。


ーーーホラ、こうやって他人のジャージを頭に被せて外で寝ていれば、髪も目も隠して他人のもので偽れば、気付かれない。
気付かれないで誰も過ぎ去っていく…

「何サボってるの跡部」
「イタッ! ゆ、幸村先輩…?」

頭をグーで殴られ、慌てて顔を上げるとむすっとした幸村先輩がいた。
あれ、何で…

「何で、私だって分かったんですか…?私のジャージではなかったのに…」
「え、なんとなく?顔見なくても分かるよ」
「分かる…」

髪も目も隠して他人のジャージで偽って、"私"の存在を見せなくても
ーーー 私、だって ーーー

「…何笑ってんの跡部。きもい」
「何でもありません!部活行きましょう幸村先輩!」
「サボった分取り替えしてね」
「はい!!」


隠して隠れて
 (それでも"私"を見つけてね)

***
おおぅ…最近文章書けなくてつらい

2012/07/20(Fri) 17:37  コメント(0)

◆かれをあいしてください 


「お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様」

呪詛のように、呟くのは私の日課
いつの間にか習慣となり今じゃ毎晩寝る前に、酷いときは夢でも唱えるのを見てしまう

病気だって?

うん…そうかもしれないね
そうなのかもしれない

でもね、この神頼みは自分のことじゃない。私の、私の大切な弟のための神頼み。
神様に嫌われた弟のために、神様に愛された私が祈る

お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様お願いします神様!

「彼を愛してください」

でも返答はいつも同じなんだ

『やなこった』

2012/07/07(Sat) 21:43  コメント(0)

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