屑籠


思い付いた話や誕生日ネタや小ネタを(・д・)ノ⌒●ポイッ

何でも詰め込むのでバッチコイ☆な寛大な方のみどうぞ


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◆憑かれました(疲れました) 


「やぁ人識君。良かったようやく会えたよ、私の手を煩わせないでくれ」
「…………あ?」


ふと頭上から声が降りてきた。
俺は裏路地でちょっくら通りすがりの奴に持ち物点検をさせてもらっていたが、一応周りは気にしていた。何かあったらすぐさま解体(レンアイ)出きるようにーーけど、頭上までは気にしていなかった。


「………………ああ!?」

ダガーナイフを構えて見上げると、そこには背が高めの女が(二十歳は超えてるか?)ふわふわと宙に浮いていた。
俺は何度でも言うぞ?女が宙に浮いていた!

「ふふふ、驚いているね人識君!初めまして私は柊と言って…危なっ!ナイフ投げるなよ!」
「なんだお前呪い名の連中か?」
「…人の話は聞きたまえ。私は霊体だ。体が透けているだろう」

確かに透けているのは分かっていた。糸(ストリング)で吊ってる様子もないし…まさか本当に幽霊か?あ、俺とり憑かれた!?もしかして俺に殺されて恨みがあるのかと聞いたら違うと首を振られる。
まぁ確かにこんな背の高い好みな女は殺した覚えはない。


「君と君の"物語"に興味がある」

ふわふわと浮いていた女、柊が俺の頭に腕を乗せてくつろぐ。若干の重さと後頭部の柔らかい感触がして一種の拷問かこれと俺は思った。

「だからしばらくとり憑かせてくれよ」
「ふざけんなぁ!!」


憑かれました(疲れました)
好みのスタイルの良い女が俺にとり憑いた。


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戯言知識ありのトリップさんが物語に干渉せず関わるお話。
これで短編書けるな

2012/04/28(Sat) 13:55

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