屑籠


思い付いた話や誕生日ネタや小ネタを(・д・)ノ⌒●ポイッ

何でも詰め込むのでバッチコイ☆な寛大な方のみどうぞ


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◆そんな青春物語 


「………… アンタも損な奴だよなぁ。よりにもよって俺と親友だなんて」
「んぁ?」


ぼうっとしていたら聞き慣れたボソボソとした声が聞こえた。
今日はカラッとしてて暑く、青空は澄んでるし蝉は賑やかに大合唱だってのに左隣の深司の湿度が高い気がする。慣れてるから特にどうということもなくスポーツドリンクに口を付ける。

「今からでも遅くないから他の奴と仲良くしてたらどう?」
「んん、知らねーなんなこと。というか俺より先に深司が仲良くしてこい」


と、グラウンドを見て言う。
橘部長に神尾に新人マネージャーが楽しそうに語らっている。あの子は深司が少し苦手みたいでロクに話してないはず。
まったく印象だけで人を決めるなよ。
深司は印象通りだけどよ。


「………俺はいい」
「そっか。俺も日陰にいたいから遠慮しとくぜ」

日陰バンザイ、と俺は笑った。


***
そんな友情を深める話。

2012/05/22(Tue) 23:03

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