屑籠
思い付いた話や誕生日ネタや小ネタを(・д・)ノ⌒●ポイッ
何でも詰め込むのでバッチコイ☆な寛大な方のみどうぞ
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◆隠して隠れて
跡部財閥の娘
跡部景吾の妹
誰もが望むような立場に私はいてとてもとても裕福だと自分でも自覚してる。
でも両親の七光り、兄の武勇を聞いて"比較的普通な子"である私は跡部家に生まれたことにいつも引け目を感じていた。
ブロンドの髪、青い異国の瞳は跡部の証。
羨む声を聞いた。蔑む声を聞いた。媚びた声を聞いた。
誰も"私"は見てないんだよね?
"私"を通して跡部家や兄を見ているか容姿だけを見て笑っている。正直寂しい。悲しい。
ーーーホラ、こうやって他人のジャージを頭に被せて外で寝ていれば、髪も目も隠して他人のもので偽れば、気付かれない。
気付かれないで誰も過ぎ去っていく…
「何サボってるの跡部」
「イタッ! ゆ、幸村先輩…?」
頭をグーで殴られ、慌てて顔を上げるとむすっとした幸村先輩がいた。
あれ、何で…
「何で、私だって分かったんですか…?私のジャージではなかったのに…」
「え、なんとなく?顔見なくても分かるよ」
「分かる…」
髪も目も隠して他人のジャージで偽って、"私"の存在を見せなくても
ーーー 私、だって ーーー
「…何笑ってんの跡部。きもい」
「何でもありません!部活行きましょう幸村先輩!」
「サボった分取り替えしてね」
「はい!!」
隠して隠れて
(それでも"私"を見つけてね)
***
おおぅ…最近文章書けなくてつらい
2012/07/20(Fri) 17:37
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