屑籠


思い付いた話や誕生日ネタや小ネタを(・д・)ノ⌒●ポイッ

何でも詰め込むのでバッチコイ☆な寛大な方のみどうぞ


.
◆薔薇の香りのVampiro 


ボンゴレのボスとなった俺が、ジョットが彼女と会ったのは偶然だった。

彼女の名前はリリア。
エヴァンズ侯爵令嬢のリリア・オー・エヴァンズ。
何でもエレナの父の身内らしいがエレナの父はすでに3年前に死んでいる。
来たことは無駄足となってしまったが昔話に花を咲かせエレナ家に滞在していた。

実際に会ったのはあずまやでのお茶会。

薔薇の香りを匂わせ、赤い薔薇を摘んでいたリリア。(ちなみにその薔薇は俺の庭のだ!)
明るい金髪。青い瞳。令嬢らしい気品と少女の声色。


しかし、たまに感じるこの不気味さは何だ?背筋が冷たくなる。


「どうしたのジョット」
「ん…ああ、リリアが機嫌いいなと思ったんだ」
「そりゃあ久しぶりに家族と合流出来るんだから。メリーベルに会える」
「妹か?」
「そう。唯一の私の肉親」

先ほどエレナに渡された手紙を抱きかかえ嬉しそうに笑った。
いつも素っ気ないから、珍しいな。

「送ってくれてありがとう」
「ちょうど馬車も来たみたいだな」

遠くからガラガラと馬車の音が聞こえる。4輪…侯爵家と言っていたがかなりの貴族みたいだ。

「…私はすぐ戻ってくる。家族を連れてね」

意味深な言葉に首を傾げる。

「その時はエレナの父の願いのため、彼女を一族に引き入れるわ…ふふ」
「なに?…ッ、なんだ!?」

不意にリリアが顔を近づけたと思うと、首筋に噛みつかれた。ふわりと薔薇の香りがする。
突き飛ばしたがすでにリリアの唇は朱に染まり、舌なめずりとともに口に朱は消えていく。

「…メリーベルへの手向けに少し貰ったよ」
「血…《吸血鬼 バンピーロ》!?」
「正解。それくらいじゃ吸血鬼にならないから安心していいわよ」

じゃね、と微笑みながら馬車に乗り込みあっという間に駆けていく。
吸血鬼!
薔薇を好み、人の血を飲む不老不死の生物!

ーーエレナを一族に引き入れるわ
ーーすぐ戻ってくる
ーー家族を連れてね

俺は漠然とした危機を感じた。


***
力尽きた 意味ふですね_(:3」∠)_
とにかく吸血鬼とボンゴレの歴史についてうんぬんかんぬん…

2012/08/08(Wed) 20:52

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ