二次番外・短編集

□Fork Dance
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………そして、冒頭に戻る。


「新一!!フォークダンス始まっちゃうじゃない!!!!!!」
「良いんだよ。」
蘭の言葉を新一がスルーした。
「俺の悩みはこれだったんだからな。」
「……………………………………………へ?」
新一の言葉に蘭は目を丸くした。
「………………分かんないのか?」
「……うん。」
「……本当に?」
「……ごめん。」
新一に再三聞かれても、蘭は首をかしげるしか出来なかった。
その様子を見た新一は崩れ落ちるように座り込んだ。
「……え?」
「バーロ……本当に分からねぇのか?」
新一が頭を抱えて言った。
「………蘭を……蘭を他の男と……踊らせたくなかったんだよ………」
新一の指の間からかいま見えたのは、赤い新一の顔だった。
「………//」
蘭も顔を少し赤くした。
「じゃ……じゃあさ………今、踊らない?」
「え、」
蘭の提案に新一は目を丸くした。
「だって……人との廻り合いみたいだもの。私たち二人で踊ったら、ずっと続くから、ずっと幸せでいれるよ!!」
沢山の人と繋がっていく――それも運命。
その中から一人の異性を選ぶ――それも運命。
「(……あながち嘘じゃないかもな。)」
考えてふと思った。
「それじゃ踊ろうか……――」























永遠のワルツ(フォークダンス)を―――――
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