二次番外・短編集

□誓い
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……俺はまた此処に来た。



――――空になった十代目の棺の前。



敵を欺くためと言えど、俺は本気で悔やんだ筈だ。

『何で俺は十代目をお守りできなかったのか』
とでも。


俺にとって

世界観を変えてくれた大切なお方だから。

一番大切なお方だから。

居場所を与えてくださったお方だから。

俺に居て欲しいと言ってくださったお方だから――……

俺にとって十代目は

全てだから。



だから

もう

こんな事になるような愚行はしない。

『謀(はかりごと)だから仕方ない』
なんかじゃない。

俺の責任だから。

十代目は――守って見せる。

この―――

―――志にかけて
―――誇りにかけて

絶対に―――……




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