あきらめない
□零
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私
杉浦涼風は、どこか変なところに居ました。
いや、『居ます。』か。
現在進行形か。
「……お主が……杉浦……涼風……か………?」
うおっ
どちら様!?
「神だ。」
嘘だ。(即答)
「……即答とは酷いのぉ。」
当たり前でしょ……
あ、私、死んでたんだっけ。忘れてた。
「………どこか抜けてる子じゃのぉ……」
…誉めてる?貶(けな)してる?
「貶しとる。」
否定しろぉぉぉぉぉぉ!!
「お主が死に際に思ったのは何じゃったか?」
んー…(忘却。)
〇ャ〇プ読みたい……?
「違ーーう!!
……お主、“生きたい”と願っただろう。」
あ、願ったわ。そんな事。
「(はぁ)まあ、お主の肉体は滅びた。その定めは変えられぬ。だが、別の肉体に入れさせることは可能じゃ。」
………………?
憑依?
「いや、魂が生きることを拒んでいて、死のうとしている。その体に憑くのじゃ。」
………………生きれる?
生きたい。
「………なら見せよう。
お主の憑く体の主の記憶を―――――」
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