あきらめない

□弐
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『…………うにゃ?』
涼風は辺りを見渡した。


『(そうだ。魂交換………即捨てられてて………奴良家に拾われた………んだっけ。
で………………事情を全部聞いた後、泊めてくれるって言ってくれたから………遠慮無く寝たのか。遠慮しろ。私。)』
涼風は自分の行動に突っ込んだ。


『(にしても……史上最大の衝撃だったな。)』































――――――――――――

「涼風、あと知らないだろうから言っておくぜ。」
『………ナニガデショウカ?』
涼風はなぜか片言だった。


「……何で今さら上がるんだい?」
『……私が聞きたいですよ。』
鯉伴の言葉に涼風は頷いた。


「お前の入っていた箱に父親からの手紙が入っていたんだ。
………お前の出生についてだ。」
『……はい。』
鯉伴の真剣な眼差しに涼風も真剣になった。


「お前は――――妖怪の血が混じっている。」
『(は?わんもあぷりーず。)』
とんでもない発言に、涼風は我を失った。


「涼風、お前は八分の三、妖怪の血が流れてるんだ。
風を“操る”妖怪―――風牙のな……」





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