あきらめない
□捌
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………どうやら原作突入のようです。
いやさ……今、隣でリクオが清継の発表聞いて固まってるんだよ。だとしたら次は……
「妖怪は良い奴だよ!!」
……やっぱり。
「ね、涼風!!」
私に振りますか!!リクオ!!
『まあ……見た目の違いから危害を加えかねないなんて考えるよりかは良い考えだと思うよ。妖怪は古の時代からずっと姿変わらず生き続けてるんだから……人間が学べることもあるんじゃない?』
あ、ヤバイ。子供っぽくなかった?
『リクオもリクオだよ。
誰も賛同しないからって、人の意見を聞こうとして、“自分が正しい”と見せるなら、自分を疑い無く見なさいよ。清継みたいに“自分の言うことが絶対”みたいに考えてるのもどうかと思うけどね。まあ、それが“日本人”なんだけど。』
原作読んでたときから思ってた。
何で変える必要があるんだ。周りなんか糞食らえだ。自分のやりたいようにやれば良いんだ。
「…………いつからあなたの発表になったのかしら?」
『あ……』
忘れてた。
『だって、清継って……自己中心的で我が儘で子供っぽくて目立ちたがり屋で私と絶対相性が会わない人なんだもん。』
正直大嫌い。
「どんな印象なんだい!?」
『逝ね萎れワカメ。あ、萎れワカメモヤシか。』
ズバッと言い放ってやった。
すごくいい気分。
『あ、先生……トイレ行ってきます。』
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