破滅への結束
□case 2 米花町
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最初は俺と獄寺君と山本だけだった筈……なのに……
「(何でこんなに沢山居るのーーーー!!?)」
綱吉はげんなりとした。
「……大丈夫ですか?十代目……?」
「何とか……」
獄寺の問いかけに綱吉は軽く答えた。
「まー、良いじゃねーか。多くても。」
「なっ……」
山本の何時も道理のマイペース発言に獄寺はまた突っかかった。
「カモフラージュにもなるしな。人手も増えるしな。」
「う゛……」
山本にしては的をいた意見で獄寺は何も言えなかった。
そう。
ぞろぞろとついてきて、あれよあれよの内に……
「(何で、京子ちゃんやハル、イーピン、ランボ、フゥ太にビアンキまで居るのーーー!!)」
綱吉は頭を抱えた。
その横を少年達が過ぎていった。
「元太君、そんなに走ると危ないよー!!」
カチューシャをつけた少女が体格がかなり立派な少年を追う。
「待ってください!!元太君!!」
そばかすだらけの少年は少女を追う。
「オメェ等ー。そんなに遠くに行くんじゃねーぞ!!」
眼鏡をかけた少年は三人に親みたいなことを言っていた。
「ハハッ。元気なのなー……!!」
「そうだね…!!」
少年達を見ながら山本と綱吉は目を見合った。
「(と言うか……あの子……他の子と何か違うような……)」
全てを見素越す力、超直感を持ってしても、彼の素性はわからなかった。
他の子との違いが年齢とは気付いていないようだった。