破滅への結束

□case 3 糸口
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綱吉達が驚いている頃、ヤイバーショー会場は………

鳴き声の大合唱だった。

しかし、こんな中でも泣かない子供が三人。

少年探偵団の三人である。


「元太君……残念ですけど、自力じゃ無理です。」

光彦が首を振った。


「じゃあ、どうすんだよ!!」

元太は小声で抗議した。


「………コナン君は?」

「「あっ!!」」

歩美の声に二人は顔を見合わせた。


「……(ツナや獄寺は難を逃れたみてーだな……)」

ランボ達の世話を押し付けられて……いや、任されていた山本は二人を膝の上においたまま、ガムテープで手足を縛られていた。

ちなみにランボは……寝ている。
肝が据わっているのか何なのか……


イーピンはずっとバタバタしていたが山本が落ち着かせた。

落ち着かせるのは山本の十八番だ。


「まっ。何とかなるか。」

……何とかなるのか、山本武。


一方――


「出てきましたよ!!」

光彦が声をあげた。

勿論、小声だ。


「スイッチ、オン!!」

歩美が電源を入れた。


反撃の糸口が張られた。




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