破滅への結束
□case 7 業
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「本当に良いのかよ?俺が沢田ん家に行っても……」
「良いよ良いよ。何処の馬の骨かも解らないような人たちを居候として引き取ってるんだから……」
「……まじで?」
コナンは目を丸くした。
因みに綱吉は死ぬ気化を解いて、全員、徒歩で移動中だ。
「にしても……早かったなー……」
「え?あれでも少し落としたつもりなんだけど……」
「……はい?」
コナンの口が閉まらなかった。
何だかんだで沢田家到着。
「ただいまー……」
「ツッ君お帰り……あら、獄寺君に山本君もいらっしゃい。」
綱吉の母、奈々が優しく迎えた。
後ろにはちらりとリボーンが見える。
「(何だ?あの後ろにいる赤ん坊……おしゃぶりしてるのにくわえてねーし、あの体で立ってるし、黒い服に黒い帽子にペットって……
可笑しい奴。)」
コナンはリボーンを不思議な子と認識した。
「(何だ?あの眼鏡のガキ……彼奴が……“江戸川コナン”か……って、ツナ……以外に早いな……)」
リボーンも似たことを思っていた。
「失礼しまーす……」
「失礼致します!!」
山本は軽く、獄寺はまたまた、改まりながら深々と礼をした。
「また……そんなに改まらなくて良いから……」
綱吉が慣れたようにたしなめた。
「……もしかしなくても……」
「うん。いつも。」
コナンの質問に綱吉は頷いた。
「(ここまで来ると、呆れるしかねーな……)」
コナンは獄寺のあまりの部下っぷりにあきれた。
「あら、後ろの子は……」
奈々が視線を会わせるためにコナンの前にしゃがみこんだ。
「始めまして。江戸川コナンです。」
コナンは軽く頭を下げた。
「あら、良い子ねー…コナン君ね。始めまして、沢田奈々です。」
「あ、母さん、俺ら二階に行くから……」
とコナンにお辞儀をする奈々を放置して、綱吉は二階に上がり出していた。