あきらめない
□参
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『すっげ〜〜〜〜〜〜!!』
洋服屋に来た涼風はものすごく興奮していた。
鯉伴はひとつミスをしていた。
彼女の年齢を、忘れていたのだ。
花の女子高生だった事を。
「…………重い。」
「お父さん、大丈夫?」
「まあ……な」
鯉伴の両手には大量の荷物。全て涼風の買い物である。
「退屈じゃからな〜〜」と付いてきたぬらりひょんは涼風に金づるとして引っ張り回されている。
「そうだった、忘れてたぜ……女は買い物が長いんだ……」
外見は幼いが中身は17歳なのだ。
それを忘れていた鯉伴はまたため息をついた。
「………ん?」
なぜか不意に荷物が軽くなった。
「よいしょ…軽くなった?」
リクオが鯉伴の手から荷物を取ったのだ。
「……ありがとよ。」
「どういたしまして!!」
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