二次番外・短編集

□決意
1ページ/2ページ

今からこれを飲めば

戻れる。

―――解りきったこと。

―――――――でも

“江戸川コナン”を消して良いのか?

ふと過った。考え。

よくよく考えてみれば

工藤新一だった時より
江戸川コナンの時の方が

幸せだった。

新一(おれ)の親は近くに居なかったけど
コナンにはおっちゃんが居た。

いつもカップ麺や冷凍食品だったご飯も
コナンなら蘭のご飯を食べられる。

コナンの方が家庭的と言えばそうだった。

親がああだから遠出もしなかったし、遊ぶ相手もそんなに居なかったけど
コナンにならそれが居る。

キャンプも嫌と言うほどした。

あれほど嫌だった小学生生活が
当たり前になってきていたのは解っていた。

終わるのも解りきっていた。



………揺るがない。もう揺るがない。

俺は終わりを告げる。

この体に。

――――さようなら………………………………………………
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ