低レベルな詩・小説類
□アゲハ
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アケバチョウ…
今日もボクのそばに…
ひらひらと飛びまわる。
まるで昔のキミのように。
『コイツ等はボクの生まれ変わり。』
キミの昔の口癖。
キミがいなくなった後もボクを苦しめる。
このチョウ達は見守っているのだろうか。
それとも他の人が纏わり付かないように見張っているのだろうか。
『………』
何となく手を前に伸ばしてみる。
チョウは手の平に墜ちる。
『バカみたい……』
キミの生まれ変わりのアゲハ。
キミの残したもの。
このアゲハと…
眼から流れる雫。
もう戻れないけど、
違うストーリーは描けるから。
『ありがとう。』
手を握りしめた。
『バイバイ…』