てきすと
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たんぽぽセンター街の裏路地に位置するそこは
境界センター街といい南高校と東高校のちょうど真ん中にある
両校の生徒はそこで在る者は憂さ晴らしに
また在る者は己の力試しに拳と拳をぶつけ力を誇示し
そんな殺伐としたセンター街を両校一年生は
己の名を上げる好機の戦場としていた
木下ハルカはそんな戦場へ
人を小馬鹿にしたような見下したタレ目とつり眉を隠すように
深く帽子をかぶる
そして悪巧みをする子供のように一瞬笑みを浮かべ
ゆっくりと路地へと入っていった
いらいらしちゃ駄目
慎重にそう慎重に・・・
コレは大切な人を護る為の大切な布石となるんだから