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□神楽と征十郎
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「黒子も神楽も国語はできるみたいだな。文系科目より理系科目が苦手なようだ」



問題集を解かせて、丸つけを終えた赤司。パラパラと2人の解答をめくりながら分析する。




「黒子はもう少し頑張ればどうにかなる。問題はやはり神楽だな」


「げっ」



赤司の赤い瞳が、神楽の青い瞳を捕らえる。




「頑張ってくださいね神楽さん」

「他人事みたいに言わないでヨ」

「他人事ですから」















「はぁー、疲れたアル」

「そろそろお開きにしようか」



赤司の言葉で教えてもらう側にいた人達は皆脱力する。

「やっと終わったっス」

「まじ肩いてぇ」

「ありがとうございました」

「お腹空いたアル」

「神楽ちん、お菓子あるよ〜」

「もらうアル!!」




紫原からお菓子をもらって上機嫌になる神楽。



「神楽、帰ろう」

「おうネ」



帰る準備が整った赤司が真っ先に図書室を出た。神楽も鞄に教材や筆箱を突っ込んで急いで赤司を追う。















「征十郎って昔から頭いいよナ」




薄暗い道を2人 並んで歩いていた。




「小さい頃からありとあらゆる教育を受けてたからね。父さんが煩いんだ」

「うちとは大違いアルな。うちのパピーは放任主義だからナ」

「いいじゃないか」

「どこがヨ。あ、久しぶりに征十郎のパピーにも会いたいアルな」

「あぁ、父さんも喜ぶよ」




お互いに家族ぐるみで交流のある2人。そして、お互い早くに母親を亡くした。だからこそ、今も変わらない絆が2人にはあるのかもしれない。













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「あぁ、そうだ神楽」



「ん?何アルか?」


「赤点取ったら殺す」





「………ちょっと征十郎くん!?キャラが変わってないアルか!?殺すとか言っちゃ メっアル!!」






*end*
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