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□あの子が恋する...
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最近の俺の日課は放課後に、ある喫茶店へ行くこと。
カランコローン
「いらっしゃいませヨー」
俺がなぜこの喫茶店に通っているかと言うと…
「神楽さんいつものお願いしまさァ」
「はーい。銀ちゃーん、沖田さんにいつものお願いするアルー」
別にこの゛いつもの゛が欲しいわけじゃない
「毎日きてくれてありがとネ」
そう言ってニコッと俺に笑いかけてくれる神楽さん
そう、俺は神楽さんに恋してしまったらしい
橙色の髪はポニーテールにしており、瞳は吸い込まれそうな碧色。さらにスカートからのびる脚は雪のように白い。
もう可愛くてしょうがない
しかしこんな可愛い人を狙うのは俺だけではない。ここにくるほとんどの男は大抵神楽さん目当てだ。
ほら今も
場違いな不良共が神楽さんに話し掛けてる。
カランコローン
「いらっしゃいませヨー…あれ、久しぶりアルナ」
俺はなんとなく店のドアを見た
(!!!!…高杉!)
高杉は俺と同じ高校に通う。学校1の不良だ。ちなみに同じクラス
高杉もここの常連だったのか…?
「あァ?沖田じゃねェか」
(ゲッ…気づかれたぁぁぁぁ!)
「沖田さんと知り合いアルカ?じゃあ隣に座るヨロシ」
高杉は眉を歪めたがしぶしぶ俺の隣に座った。
「ご注文は?」
「いつもの」
「了解アル。銀ちゃん、高杉がパフェ食べたい「殴られたいみたいだなァ。俺ァ甘いもんが苦手なんだよ」
「冗談アルヨー。銀ちゃん、ブラックコーヒーお願いネ」
なんだ…
なんでこんなに仲良さげなんだ?
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