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□神楽と帝光
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キセキの世代1人目









私が征十郎と出会ったのは
入学式の日





















の翌日である





何故翌日かというと、そこんとこは察してほしい。












寝坊して起きたときにはもう学校が終わってたのだ。





















「はぁー…やっちゃったアルヨ。これ、やっちゃったネ。なんで昨日寝坊してしまったアルカ私‼そして何で起こしてくれなかったアルカ兄ちゃん‼」




そんな文句を言っても過ぎてしまったものは仕方がない。


まぁいっか



相変わらず切り替えが早い自分に感心する。



ガラガラと教室の後ろのドアを開けて中に入る。

すると何人かがバッとこちらを振り向いた。

まだみんなクラスに慣れてないのか教室は静まり返っていた。

なんか居心地悪いアル
ってか私席がわならないネ


「もしかして、昨日来てなかった子?だったら席あそこだよ」


私が突っ立ったまま教室をキョロキョロ見回していたから、不思議に思った女の子が気づいて席を教えてくれた。



きちんとその子にお礼を言って教えてもらった席に行った。



窓側から二番目の列の前から二番目


あんまよくない席アルなー




ちょっとむくれながら席に座ると左隣から視線を感じた。



誰だと思い横を見ると赤髪の少年と目が合った。お辞儀をされたので慌ててこちらもお辞儀を返す。



「君、昨日学校来なかったよね」

「昨日は家庭の事情ってやつで…」


ただの遅刻だ。


とは情けないと思われたくないので言えない。


「そうか、俺の名前は赤司征十郎だ。よろしく」


「私神楽アル!よろしくネ」



よっしゃーー友達1人ゲットだぜ



「アル?」

「あ、私日本人じゃないから日本語下手くそネ。直そうと思ってるけどなかなか直らないアルこれ」

「そうか。いいじゃないかそのままでも」

そういいながらこの男の子は優しく微笑んだ。


なんかすごくいい人アルな
















「神楽さん、昼御飯一緒に食べないか?」


昼休みになって赤髪の男の子

えっと………名前なんだっけ

まぁいいや赤髪の男の子にそう声を掛けられた。やっぱりこの人優しい。

ちなみに今日は一度も早弁してないので腹ペコだ。


「もちろんいいアルヨ!食堂行こうヨ……あと私のことは呼び捨てでいいアル、ムサシくん」

「赤司だ!」

「あーそうそう、それだったネ」

























「うーん美味しいアル〜幸せ〜」


「神楽はたくさん食べるんだな」

「ん?そうアルカ?タケシくんが少食なだけネ」

「赤司だ!」

「あ、間違えた」


































「あぅ、教科書忘れたアル」

「最初の授業なのに何してんだお前は」

「最初の授業だから忘れてもいいアルヨ。教科書見せてサトシくん」

「赤司だ!見せてやらないぞ」


「悪気はないアル」


























「はーーやっと帰れるアルー」


「神楽は部活入らないのか?」


「うん面倒だから入らないネ。こけしくんは?」

「赤司だ!ったく…俺はバスケ部に入る」



「おーーーいいアルな‼頑張れヨ


じゃーねージャクソンくん」




「おい、もはや一文字もあってないじゃないか」

「だってなんか似たような名前いっぱいあって分かんないアル」

「じゃあ下の名前で呼べばいいだろ」










「うん‼バイバイ征十郎‼また明日ネ」















「あぁまたな神楽」




うんうん
やっぱりこの人は優しいアル
























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「くっ、あの日あの時征十郎を優しいと思った自分を殴りたいアル」


「なにか文句あるのか?お前が勉強教えてほしいって言ったんだろ」

「スパルタ過ぎるアル‼もっと優しく教えてヨ」


「その問題解けなかったらこのお菓子没収するぞ」


「いやアルーー赤司様ぁぁああああああ‼」



*end*
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