助けながら踊る

□芽生える
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高校に進学出来て嬉しい反面、友達が出来るか心配な私は、本日の登校がすごく怖い。

(大丈夫かな?この高校に慣れる事が出来るかな?)

たくさんの不安にかられながら、私は今にも震え出しそうな足を、引きずるように動かして学校に向かう。


芽生える想い


学校に向かうと、いろんな人がたくさんいて、緊張感が襲ってきてお腹が痛くなり、お腹を片手で抑えて歩いていると、突然誰かに話しかけられる。

「君、大丈夫か?」

いきなりの事に驚いて振り返ると、角が二つある赤い帽子を被った先輩らしき男子が居た。

「いや!大丈夫です!…多分」

私は必死に大きな声で言うと、周りから視線が集まり、最後は小さく言った。顔が熱い。

「本当に大丈夫か?」

その人は心配そうに言って、周りをキョロキョロ見ると、ノートパソコンを持った眼鏡の男子を手招きした。
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