助けながら踊る

□悲しみはごみ箱へ
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座って目の前にある、私が使う机。それはあの日に、私が何度も同じ行動を繰り返していた事を、思い出させるのだった。

私は、想いを寄せている人に、手紙を書いていた。それは今の時代では古くなってしまった奴だが、私には機械で伝えるよりも言葉で伝えるよりも、それは決意が必要で想いを伝えられ私を伝えられると、私は考えていた。
だから私は、一枚の紙に読みやすい字で、一生懸命に書いた。が、それは相手には伝わらず、私の想いは捨てられたのであった。

「ふら、れ、てしま、いました」

誰に言うのでもなく、私はしゃくりあげながら言い、溜めていた気持ちを零した。

「本、当に、好、きでした」

とてもとても好きだった。それなのに…

つっ…
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