助けながら踊る

□悲しみはごみ箱へ
1ページ/5ページ

カキカキ…
スーッスーッ…くしゃくしゃ、かすん。

何度続けた行動を、思い出せば良いのだろう。

カキカキカキカキ…くしゃくしゃ、かさっとっ。

何回シャープペンシルを動かし、気にいらなかったら消しゴムを動かし、また一から書く為に紙を丸めてごみ箱に投げた。

カキカキカキ…とんとんとん

突然思い浮かばなくて、考えたりした。

カキカキカキカキ…カキ
ぱさ、さー、さー、さっ

やっと満足する物を書いて渡したのに、帰ってきた言葉酷かった。


悲しみはごみ箱へ


「文字多くて読むめんどかった。ほんで捨てたよ」

「そうですか、ご迷惑おかけして申し訳ありません」

さっと身を反し、来た道を戻った。後ろで何か聞こえたが、もう平常心が保てなかった。
教室で自分の席へ座り、あの日を思い出していた。
教室には人はおらず、カーテンは開けられていて、暗いオレンジ色の光が世界を染めていた。
教室の光は付いてなく、教室のドアは私が入ったドアだけが開いている。今学校に居るのは、特定の部活動と先生方と私だけかもしれない。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ