氷帝シンデレラ物語

□01
1ページ/5ページ













「愛璃ーッッ!!!!」





「今行きますっ!!!!」





私は.
このお屋敷に勤める専属メイド





義理の母親とその娘達のメイドです.






「何でしょうか義母様」





「今日お客様がいらっしゃるの。応接間と広間を掃除して。ちゃんと綺麗にしてちょうだい」





「はい」






また仕事が増える.





こんなんだから
辞めたくなる





でも辞める事は絶対許されない





ここは一応私の家





辞めたら
住む所がなくなる.





ブーッブーッブーッブーッ



携帯がなってる…






「はい…もしもし」





「あっ、もしもーし!!」





果織だ





「どうしたの???」



「愛璃、今日学園のテニス部見に行こうよ!!!」



「ごめん、今日は無理なのよ…お客様が来るって言われて仕事でいっぱいいっぱいだから…」



「えーっ!!せっかく今日忍足君に誘われたのに…あんたん家、毎日そんな感じじゃない…」



「しょうがないよ…仮にも私の主人だし…」



「そんなの家族じゃないじゃない…!!!」



「いいの…どうせ家族だって思われてないもの。とにかく、今日は無理だから!!それじゃあまた週明けにね」



「え、あっちょっとっ」

ブツッ


私は電話を切った.


「ごめんね、果織…」




そして私は掃除に取り掛かった.










*
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ