ご注文
□素直になれなんて馬鹿げてる
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
「名無しさん、別れよう。」
僕は名無しさんに別れを告げた。
名無しさんは悲しそうな顔で、
「アイス君、どうして・・・？」と聞いてきた。
・・・理由なんて、言えるわけがない。
誰からも好かれる名無しさんが、いつか僕から離れていってしまうんじゃないかって思ったから、なんて。
本当は分かってる。名無しさんがちゃんと僕を好きでいてくれたことくらい。
言葉で言わなくても、態度で分かる。
本当は僕だって、素直になって「僕だけを好きでいて、僕から離れないで」って言いたかった。
でも僕は素直じゃないから、こういう形でしか自分の気持ちを示すことができなかったんだ。
素直になれなんて馬鹿げてる
そして僕は、
「・・・さよなら」と言った。
泣いてる彼女を見ることもなく。
title:確かに恋だった
----------------------
アイス君の理由が意味不明ですみません。
素直になるって難しいですね。