よみもの

□リクオハピバ記念SS
1ページ/4ページ

「「「奴良君誕生日おめでとう!!」」」

「えっ!?」

ドアを開けたとたん、たくさんの声とクラッカーがとんできた。

「そういえば…今日ぼくの誕生日か。」

「お前…自分の誕生日忘れてたのかよー。ほら、あたしからはこれだよ!」

「あたしからはこれ!」

巻さんと鳥居さんがプレゼントの箱をぼくにわたす。

「君達はやいなー。ぼくからはこれだよ!」

「おい、奴良これやるよ!」

「あっ、ありがと皆!」

「ん?及川君、君は渡さないのかい?」

「私はもう家で朝あげて…。」

「「「家!?朝!?」」」

「ちがう!ちがう!朝、家の前でばったり会ってついでにプレゼントもらったんだよ!!」

「本当かよ〜?」

皆が不信な目で見てくる。
まずい…!話をそらさないと…!

「ねえっ、そういえばカナちゃんは?」

「話そらすなよ…。カナは同じ委員会の子が具合が悪いから、代わりにやってるんだってよ。カナはいい子だからなー。」

「カナちゃんは優しいからね。」

でも、カナちゃん来ないのか…。

「あっでも、早く終わりにして出来ればくるってよ。」

「若?どうして笑っているのですか?」

「え!?別に笑ってないよ!?」

いつから笑ってたんだろう…!?

「さてっ、では…これから妖怪パーティー(誕生日会)を始めようー!」

「え〜!?なんだよそれー!」

「そこっ文句は言わない!」

「若?どうしたんですか?」

「…ごめん皆!先にやってて!」

カナちゃん一人でやるのは大変だし…それにカナちゃんがいないんじゃ…。

「おーい!主役がいないんじゃ意味ないじゃないかー!」

ごめん…きよつぐ君!

僕は走ってカナちゃんのいる教室に向かう。

「ん?つららちゃん何で泣き目なの?」

「なっ、何でもないです…!」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ