よみもの
□リクオハピバ記念SS
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「「「奴良君誕生日おめでとう!!」」」
「えっ!?」
ドアを開けたとたん、たくさんの声とクラッカーがとんできた。
「そういえば…今日ぼくの誕生日か。」
「お前…自分の誕生日忘れてたのかよー。ほら、あたしからはこれだよ!」
「あたしからはこれ!」
巻さんと鳥居さんがプレゼントの箱をぼくにわたす。
「君達はやいなー。ぼくからはこれだよ!」
「おい、奴良これやるよ!」
「あっ、ありがと皆!」
「ん?及川君、君は渡さないのかい?」
「私はもう家で朝あげて…。」
「「「家!?朝!?」」」
「ちがう!ちがう!朝、家の前でばったり会ってついでにプレゼントもらったんだよ!!」
「本当かよ〜?」
皆が不信な目で見てくる。
まずい…!話をそらさないと…!
「ねえっ、そういえばカナちゃんは?」
「話そらすなよ…。カナは同じ委員会の子が具合が悪いから、代わりにやってるんだってよ。カナはいい子だからなー。」
「カナちゃんは優しいからね。」
でも、カナちゃん来ないのか…。
「あっでも、早く終わりにして出来ればくるってよ。」
「若?どうして笑っているのですか?」
「え!?別に笑ってないよ!?」
いつから笑ってたんだろう…!?
「さてっ、では…これから妖怪パーティー(誕生日会)を始めようー!」
「え〜!?なんだよそれー!」
「そこっ文句は言わない!」
「若?どうしたんですか?」
「…ごめん皆!先にやってて!」
カナちゃん一人でやるのは大変だし…それにカナちゃんがいないんじゃ…。
「おーい!主役がいないんじゃ意味ないじゃないかー!」
ごめん…きよつぐ君!
僕は走ってカナちゃんのいる教室に向かう。
「ん?つららちゃん何で泣き目なの?」
「なっ、何でもないです…!」