駄文

□フーキーズ 食事と睡眠はきちんと
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「蓮さん、何だか顔色悪くありませんか?」
そう声をかける晴彦の視線の先には目の下に隈を作った蓮が力なく椅子に腰掛けていた。
ぼんやりと空を見つめていた蓮は晴彦に声をかけられ、居眠りから急に覚醒したかのように、小さくはっとしてから晴彦に向き合った。
「いやぁ最近新作のプラモ組み立てるのに夢中になっちゃってて、ちょっと寝不足かなーなんちゃって」
へらへらと力なく笑って答える蓮に晴彦は少し顔をしかめ、更に質問した。
「最近って・・・蓮さん一つのプラモ作るのにそんなに時間かかる方じゃないですよね?
一体いくつ作ってるんですか?」
「えっと、今六個目・・・かな
プラモ作るのに夢中で最近飯もまともに食べてないような・・・はは・・・」
へらりと困ったような、ごまかすような、そんな笑顔を晴彦に向ける蓮。
蓮の言葉に晴彦が説教を返そうとしたその時、ちわっす、という挨拶と共にドアが開き、平八郎が入ってきた。
一緒にきたのか、それともドアのところでたまたま一緒になったのか、後ろから和馬も続いて入ってくる。
「こんにちは」
「やっほー二人とも・・・」
「うわ?!蓮?!」
「蓮さん!」
部屋の中にいた二人はすぐに返事を返すが、もともとドアの方を向いていた晴彦と違い、ドアに背を向けていた蓮は急激に振り返ったためか、くらりと目を回し、後ろへ崩れ落ちるように倒れた。
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