05/06の日記
18:54
脱色×マンキン/檜佐木とアンナ
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――まさか、見えてる?
虚を倒し、さて尸魂界に帰ろうと斬魄刀を鞘に納めた檜佐木が振り向くと、そこには彼をジッと見つめている少女がいた。
もしかしたら檜佐木の向こう側を見ているのではないかと思ったのだが、周りには特に注視するようなものは無い。
だとすると、やはり、この少女には檜佐木が見えているのだろうか。
(いや、流石にそれは無いだろう。いくら霊感が強くても……)
いくら霊感が強くても、人間に死神や虚が見えることはまずあり得ない……筈だ。
黒崎一護のように霊力が強ければ見える者もいるらしいが、それは極めて稀な例なのだ。霊力が強い人間など、そうそういない……筈だ。
そうだ、あり得ない。という結論に至った檜佐木は、少女の視線を気のせいだと言い聞かせながら、尸魂界への門を解錠しようとした。
――その時、少女が動いた。
何事もなかったかのように檜佐木から視線を外し、スタスタと歩き出した。
やはり気のせいだったと、檜佐木がホッとしたのもつかの間。
少女が檜佐木の横を通り過ぎる時、ポツリと、何の感情も込めていない声色で、呟いたのだ。
「悪趣味な刺青」
霊感少女A
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