06/05の日記
17:26
べるぜ×ぴたテン/ヒルダ+紫亜
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「相変わらず白い服を着ているのか」
優雅に紅茶を飲みながら、ヒルダは紫亜を一瞥した。紫亜は困ったように、はい、と返事をするだけであった。
ヒルダと紫亜は旧知の仲だが、昔から紫亜のその笑みだけは好きになれない。
悪魔らしくないのだ。紫亜の笑顔は。
――紫亜がこの世界にいるのは、探し物があるからだという。自分でも何を探しているか分からないが、それでも探しているのだという。
しかし、ヒルダは知っていた。紫亜が何を探しているのかを。チラリと、ミルクを飲む黒猫……クラウス・ローゼンバーグを見る。彼は興味がないとでも言うかのようにミルクをチロチロと飲み続けていた。
「紫亜」
カップをテーブルに置き、ヒルダは紫亜を見つめた。
キョトンと目を丸くしながらヒルダを見つめ返してくる彼女は、本当に悪魔らしくない。
「私はもう帰る。また、いつか」
「あ、はい、ヒルダさん。今日は会えて嬉しかったです」
「それから、クラウス」
黒猫が、顔を上げた。
愛らしい表情をしているが、実は裏では何を考えているか分からない悪魔だということをヒルダは知っている。
「貴様も感化されるなよ」
「……何を言うかと思えば」
クラウスが鼻で笑うのを聞きつつ、ヒルダは二人に背を向けた。
紫亜が挨拶を投げ掛けてくるが、聞こえないふりをする。
(紫亜……貴様は……)
白い服を着た、悪魔。
誰よりも悪魔らしくない悪魔に、ヒルダはもう会えなくなると予感していた。
根拠はない。だが……。
昼下がり、予感
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紫亜さん好きすぎる。
何で死んじゃったの、紫亜さん……。
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