06/26の日記
19:05
脱色×マンキン/ルキアとアンナ 2
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「嫌になるわ。シャーマンファイトも近いっていうのに」
面倒くさそうに溜め息を吐きながら、少女は私を見やる。
その眼光の鋭さに、思わず肩を震わせてしまった。
「アンタ、見たところ死神ってやつでしょ。古書でしか読んだことないけど……」
私の頭から爪先までジッと観察し、少女は言った。
頷くべきか迷ったが、恐らくこの少女に嘘は通用しないだろう。そう判断し、黙ってコクりと頷いた。
すると少女は、私に向かって歩み寄ってきたかと思うと、袖白雪を持っている右手を思い切り掴んできた。
突然のことに驚き、目を丸くさせながら少女の顔を見た……のを後悔した。
正に、鬼であった。
「だったら、この刀は飾り? ちゃんと仕事してくれない? あたし達はこいつらに構ってる暇なんてないの」
“達”というのが気になったものの、少女の顔があまりにも恐ろしかったので私は何も言わずに頷いた。すごい勢いで、何回も。
フンと鼻を鳴らし、私から手を離した少女は周りを見渡した。
「今日は特別に手伝ってあげるわ。……もちろん、有償でだけど」
「ゆ、有償?」
「当然でしょ。タダであたしの力を借りようだなんて、図々しいにも程があるわ」
私の返事など聞く気もないらしい。
少女は数珠を構える。次の瞬間には私のすぐ後ろにいた虚を捕らえていた。
「成仏なさい」
少女の言葉と共に、虚が消えていく。
……イタコとは、こんなに強力な力を持っているのだろうか。
先程までは少女の威圧感に押されて気付かなかったが、この少女、すごい霊圧を持っているではないか。一護と同等……否、もしかしたらそれ以上かもしれない。
「死神。呆けてないで仕事して」
「え、あ……」
少女の声に我に返った私は、慌てて袖白雪を構えた。
そして、言えなかった解号を口にする。
「……舞え、袖白雪」
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まだ続く
そういえば、CCさくらって需要ありますか。
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