キャプテン=赤
□第8話
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「うわぁ…久々だなぁ…」
この世界に来て初めての上陸だった
スカートが風になびいて
ばさばさと揺れる
スカートの裾をくしゃりと掴む
こういう広がるスカートは
こうして掴んでいないとスカートが…
一瞬手を離した隙にふわりとスカートがめくれた
そう、めくれたのだ
目の前にキッドが居たにも関わらず
「/////」
恥ずかしさで涙が浮かんできた
「……色気がねぇ」
悲しいやら
恥ずかしいやら
色んな感情がごちゃまぜになり
「さいってい!!」
顔めがけてキックしていた
「…………」
船から降りて、キッドとキラーが買い物に付いてこいと言ったので、ついていくことになった
「あの…申し訳なかったです
あそこまで上がると思ってなくて…」
キッドは機嫌が悪かった
一方キラーはというと
「シズは変なヤツだな」
なんだか、感心していたようだ
変なヤツと言われればそうでもないように聞こえるが
彼なりの表現だ
石畳で舗装された道
水路…
元の世界では写真の向こうの世界だったものがここにはあった