キャプテン=赤

□第15話
5ページ/5ページ

何か魔法にかけられたような気分になる


クククっと喉が笑う

(嗚呼…)

敗北感がシズを襲う

キッドは、シズが自分に惚れてるのを分かっててやっている




「私…キッドの赤好き」

モフモフのコートに顔をうずめる

キッドの匂いが鼻腔をくすぐり
脈が早まる

周りの音が聞こえなくなる

「………」

シズは顔を上げる




「キス…して」

まさか、自分からこんなことを言うことになろうとは

恥ずかしさで死にそうになった

キッドの唇が自分のに触れて目を閉じる




ちょっと余韻に浸っていると
横から誰か知らない人から声をかけられる

「キッド…」

金髪の…キッドと歳の近い感じの青年

「…誰?」

?を浮かべるシズをよそに
キッドはにやりと笑う





「どうしたキラー、仮面はどうした」

クツクツと喉を鳴らして笑うキッド…
シズは驚きを隠せない

「キラー…?」

青年は見下ろすような形でシズを見る
なんだか見下ろす形がよく似合う

キッドもキラーも…

「キスしたい?」

シズはキラーがそこに怒ってるのだと思ったので、聞いてみる

「……する」



ふわりと唇に何かが触れ
そのまま、深い口付けへと変わる

「ぁ…」

離れた後のため息がなんとも艶かしい

「キラー…てめぇ!」

横でキッドが怒る
その瞬間、キラーがシズにもたれかかる
真横で、すぅっと寝息を立てるキラー…




「可愛い」

シズは寝顔にキュンとしてしまう

「なっ…」

キッドはショックを受けたようだった

「キッドもゴーグルとって」

シズはキッドのゴーグルに手を伸ばす
キッドは抵抗するが
シズは意図も簡単にとりあげてしまう

「……////」

シズは急いでゴーグルを投げつけ
顔を背ける

「痛ってぇ!!何s「今すぐ!!つけて!!////」…」

大声で叫ぶシズ
キッドはニヤリと笑い
シズを自分の方に向かせる




「////////」

赤い長い髪が妙に色っぽくみえてしまう

「どうした?」

「な…」

キッドはシズの耳元で囁く

「なぁシズ…」

「う…」

耳まで真っ赤に染まる
お酒が入ってるシズはなんだかふわふわした気持ちになる

今だったら…襲われてもいいかも…
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ