貴方の手で救われる

□第10話
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「………は?」

申し訳ないが、エースは本当に馬鹿なんだと思う

「ローは私なんか相手にするわけないじゃん」

一瞬昼間のことがよぎるが
同じ早さで消える

「そうか?」

エースは不思議そうにマイを見ると
ずいっと顔を寄せる

「俺だったら、お前みたいな女
手放したりしねぇけどな」

とってもクサイ台詞なのだが
いわれると、かなり照れる、火照る

「見てたぜ?昼間の」

どうやら、見られていたらしい





「ローには何も言わないでよね」

「言わねぇさ。
言わないで、俺のものにする」

ふわりと、お日様の匂いが鼻孔をくすぐり
高い体温に包まれる

「なっ/////」

「俺のものになれよ」

耳元で囁かれる
昼間のことがよぎる

(このまま、身を任せてもいいかもしれない)

心の中で甘い誘惑にのれと
そう囁かれたような気分になる

「マイ…」

身を委ねようとした時

「"RooM”」
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