貴方の手で救われる
□第10話
1ページ/4ページ
「………は?」
申し訳ないが、エースは本当に馬鹿なんだと思う
「ローは私なんか相手にするわけないじゃん」
一瞬昼間のことがよぎるが
同じ早さで消える
「そうか?」
エースは不思議そうにマイを見ると
ずいっと顔を寄せる
「俺だったら、お前みたいな女
手放したりしねぇけどな」
とってもクサイ台詞なのだが
いわれると、かなり照れる、火照る
「見てたぜ?昼間の」
どうやら、見られていたらしい
「ローには何も言わないでよね」
「言わねぇさ。
言わないで、俺のものにする」
ふわりと、お日様の匂いが鼻孔をくすぐり
高い体温に包まれる
「なっ/////」
「俺のものになれよ」
耳元で囁かれる
昼間のことがよぎる
(このまま、身を任せてもいいかもしれない)
心の中で甘い誘惑にのれと
そう囁かれたような気分になる
「マイ…」
身を委ねようとした時
「"RooM”」