あなたが好きなだけなのです
□お詫び申し上げます
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そんなこんなで、
「先日はすみません、馬鹿なんて言っちゃって…」
「……それはもういいよ。それより…
何これ、馬鹿にしてるの??」
「だから謝ってるじゃないですか!!」
「そっちはもういい……
……君に人語は通じないんだったね」
雲雀が言っているのは
手渡されたライオンの子供のストラップ
のことだ。
「それはですね、お詫びの品です」
「いらないよ」
「え、愛が重過ぎて持てないんですか?困りましたね。
どうします?」
「そんなこと言ってないよ」
「まぁまぁ、お守りですし受け取って下さいよ。
これさえあれば私達いつでも一緒ですね!」
「いらない」
「いいから貰って下さい!!力が成長するお守りですから!!」
そう早口で言い、お守りを押し付けしおりは逃げていった。
「…ふぅん、興味ないけど一応貰っておこうかな」
雲雀はポケットにお守りを入れると
その場を去った。
実は骸としおりがお揃いの
恋愛成就verをもっていることを
雲雀はまだ知らない
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