あなたが好きなだけなのです

□ストーカー組名
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「あ、でもナッポーは骸くんだけなんで
この案は却下ですね。残念」

「怒りますよ」



今気づいたといい、本気で残念がるしおり。

それを見た骸はいいことを思いついた。



「しおりさん、そんなに残念ならいい考えがありますよ」
「!!な、なんですか!?」



「…貴女も僕と同じ髪型にすればいいんですよ」


「!?や、やですよ!!
絶対やです!」


しおりはダッシュで逃げ出した。


「クフフ、待ちなさいしおりさん!!」
「やですぅう!!」


人混みをかきわけ逃げていく。
しかし、



「!!しおり!前を見…」
「うぶっ!?」


どすっ


しおりは見事人に衝突した。


「いてて…」


しおりは謝ろうと顔を上げた。




「!!」

そこにいたのは、

「…また君か」
「!!恭弥さん!」


愛しい彼でした。





「ねぇ、何してるの?」


あぁ、ピアノなBGMが聞こえる…(アニメの)


「何って、いつも通りに過ごしてるだけです!」


「……じゃあ何で僕を追って来て
そこの南国果実と群れてるの?」

「あ、やっぱり恭弥さんも思いましたか、
骸くんてナッポーですよね!」

「うるさいです」


骸はペシリとしおりの頭を叩いた。


「いたた…酷いですよ骸くんっ」
「自業自得ですよ」


二人は雲雀を放置し、仲よさ気に話す。



それを雲雀が黙って見ている筈もなく、


「………君達、僕の前で群れるなんて
良い度胸してるよね」

「おや、雲雀君。僕に嫉妬ですか?」




「…何言ってるの?大体、何で君はここにいるの。
何でしおりはこいつと群れてるの?」

「クフフ…君には関係ないですよね。
しおりさんに冷たくして 興味、ないのでしょう?」

「………」



二人の空気が悪い方に進んでいるのを
きょとんとして見ていたしおりはふいに口をひらいた。


「恭弥さん!さっきの質問の答えですけど、
骸くんは私の仲間になったんですよ!」

「は…?」


しおりはえへん、と
胸を張った。



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