あなたが好きなだけなのです

□有名人
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「おい、しおり」


授業中、窓際後ろから二番目という絶好のポジションで
退屈な話のほとんどを聞き流しもんもんと
妄想していたら窓の外から自分を呼ぶ声が聞こえた気がした。

(授業すっぽかしてまでストーカーはしないよ!!)


だって、恭弥さんの手を煩わせたくないもん。

恭弥さんの大嫌いな
不良には、絶対ならない。



…にしても、不良を倒す恭弥さんかっこいいよなぁ

あー今すぐ会って抱きつきたい 





「…ーおい、妄想してんじゃねーぞ」
「!?この声はリボーン君…」
「バカやってねーで今すぐ屋上に来い」

そんなこと言われても 
そう言いかけたが静かに手を上げた。



「先生、気分が悪いので保健室に行ってきます」
「わかった、お大事にな」

「しおりちゃん大丈夫〜?」


クラスメイトの声に笑顔を見せながら退室。

いいクラスだなぁ。


ホントの事は分からないけど。
私は超能力者じゃないから、人の心は読めないよ!
あたりまえでしょ。

人の心読むなんてセクハラだよ!


「…あれ、じゃあさっきリボーン君が
私の妄想覗いたのはセクハラ!?」

……やめろ私。あんな小さい子に  


でも魔法で小さくされたとか?


…ないない。そんなファンタジー。
中二すぎる。


ふいに、肩が重くなった。
そして声がきこえる。


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