妄想記

□確認作業
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あなたに抱かれるたびに私は嫌悪感を覚えます。


それはどうしてでしょうか。


体をあわせればあわせるほどにあなたを憎く、忌まわしく思います。


これが愛の確認作業だというならば私のあなたへの愛はもうとっくの昔に枯れてしまっているという事実を突きつけられるだけの虚しい行為でしかありません。


寄るな。


見るな。


触るな。


そんな思考が回転してしまう。


いつから私はこうなってしまったのだろう。


そして彼はいつから私を物のように、欲望のはけ口として扱うようになったのだろう。


分からない、分からない。


それがわかるまでこの無意味な作業は続くのだろうか。


それとも、いつか。





end

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