novel

□同棲!?
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キリバン2500リクエスト作品






「ほんっとに、あり得ねーし…」

サニーがため息まじりにぼやく

「ホントだよね…まさか、小松君があのゼブラを選ぶなんて……………ゼブラを抹殺しに行こうかな?」

「ココ、発想がこえぇよ」
俺は今にも実行しかねないココに軽くツッコミをいれる
つーか、なんで話があればなにかと俺ん家に集まるんだよ!!

「この前二人が仲良く歩いているのを見て、血の涙ならぬ毒の涙が出たよ」

「街に危険物処理班が来てたのはお前のせいだったのか!!」

「オレなんて、目の前であーんするの見たんだし!!ゼブラ羨ましすぎるし!!」

あ〜それはツラいな……と納得する

「ココ、ゼブラ殺りに行くんならオレも手伝うし」

「サニー!!お前まで賛同すんじゃねぇ!!」

コイツらならマジで殺りかねねぇ……


「何に賛同するんですか?」

急に後ろから声がした

「小松!!」
「松!!」
「小松君!!」

突然、会話の中心人物である小松が来たことにより、俺達は若干パニックになる
「な…なんでここに居るんだ?」

「今日、お昼作りに来てくれって言ったのトリコさんのほうですよ!!ノックしたのに、トリコさん
が出てこないから、勝手に入っちゃいました」

あ…話のお邪魔をしてすみません。と謝る小松を見て、さっきまで殺気立っていたココやサニーの顔が緩む

「もしかして、ココさんやサニーさんもお昼まだですか?」

エプロンを身に付けながら小松が二人に問いかける

「うん。ついつい話に夢中になっててね」

夢中てお前!!ゼブラ消すことしか考えてなかっただろうが!!
つーか、ドコ見てんだ!!ココ!!お前の視線の先に小松の尻があるのは俺の気のせいか!??

「オレもまだだし……」

ヤベェ、幻覚が見える…
サニーの頭の上にフリフリエプロンを着た小松が見える…;
俺、エスパーになっちまったかな?
つか、真顔ですげーこと考えてんだなぁ、サニー!!

「でも小松君、材料はあるの?」

「あぁ、忘れてた。小松、これからハントに行くか?」

「え?」

「ハントにならオレもついていくし」

俺達が椅子から立つと、小松がその必要はありませんと言ってきた

「「「何で?」」」

見事にハモった瞬間……

「小僧、この荷物、ここに置いとくぜ」

今、最も会いたくないヤツが現れた

「ゼブラ!?何でここに!??」

「つーか、なんで松の荷物持
ってんだし!!」

「あ"ぁ"??小僧の頼みだからに決まってんだろ?」

「決まってねぇよ!!」

当たり前のことを聞くなというような顔をするゼブラにイラッとする

すると、キッチンから小松が出てきて、ゼブラのもとにパタパタと駆け寄る

「ありがとうございます、ゼブラさん!!お礼に今日、ゼブラさんが前に美味しいって言ってくれたアレ、たくさん作りますね♪」

「おう」

そう言ってゼブラに軽くハグをして、小松はまたキッチンへと向かった

「この前??」

「どーゆーことか説明して欲しーし」

「お前、俺達の知らねぇ間に小松の料理食いに行ったのか!?」

俺やココ、サニーは小松の一言を聞き逃さなかった

その事をゼブラに問うと…


「食いに行ったつーか、俺は小僧と一緒に住んでるんだぜ?」

知らなかったのか?と言うゼブラの一言で、俺達3人はフリーズする


「「「はあぁぁぁぁぁぁぁあ!??」」」

「うるせぇ」

「どっどうかしましたか!??」

俺達の叫び声で小松がキッチンから飛び出して来た

「小松、お前ゼブラと同棲してんのか!??」

「へ!??3ヶ月前からしてますよ?!」

「嘘だと言ってくれ、小松君!!」

「嘘なんてつきませんよって、ココさん!!毒!!毒!!顔から毒が出てますよ!??」

「松のバカァァァァ!!」

「何でですか!?」

「小僧、俺達の事コイツらに言ってなかったのか?」
俺達の反応にあたふたする小松にゼブラが訊ねる

「え!?お付き合いしていることは伝えたはずですが…」

「うん!!聞いたよ!!もうゼブラ、死になよ!!!」

「マジでもっかい捕まれし!!!」

「鉄平呼ぶか!!」

ゼブラだけイイ思いなんて許せねぇ……


「ひどいですよ!!皆さん!!」

急に小松が怒鳴る
その目には涙が浮かんでいた

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