novel

□幸せ
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トントン、コトコト

「……」

ザクッ、カシャカシャ

「……」

なに?この沈黙……;

キッチンに着いてからココさんとマトモな会話をしてない……

(僕、何か悪い事したかな?)

「小松君は本当に手際が良いね」

「は…はぁ…、ありがとうございます」

ニコッと微笑むココさんはいつも通りの優しい口調で僕に話しかけてくれた

「さっきはゴメンね、変なこと言って」

「えっ?」

さっき……?

「どうやら僕は、小松君の前では普通で居られないみたいなんだ。まぁ、毒人間だから普通じゃないんだけどね」

こんなに悲しそうに笑うココさんは初めて見た

「そんなことないです!!ココさんはカッコよくて、優しくて…素敵な人です!!僕はそんなココさんが大好きなんです!!」

「小松君……」

「だから…だから……そんな悲しげな顔をしないでください……」

いつの間にか僕の目には涙が溢れていた

「ありがとう、小松君……。僕のために泣いてくれるなんて……君は本当に優しいね」

「うっ、ぐすっ…ココさぁん……」

そう言ってココさんは僕を優しく抱き締め、頬に軽くキスをした

「っ///!?」

「ありがとう、小松君。」




(君に出逢えたことが僕にとって最高の幸せ)














(ぎゃー!!鍋が焦げてる!!)
(落ち着いて、小松君!!)










なにこれ!?
結局、私はなにをさせたかったんだろう……;
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