novel

□あなたのぬくもり
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――――

「皆さ〜ん、どこですか〜?」

どうしよう、皆さんとはぐれちゃった……

「ここ……何処?」

雪崩から逃れるのに一生懸命になっていたから、ここがどこだか分からない

もしかしなくても、僕遭難してる!??


「トリコさーん!!ココさーん!!サニーさーん!!ゼブラさーん!!誰か返事してくださぁぁぁぁい!!」

響くのは風の音だけ

「ぐすっ……誰かぁ……」

フッと僕の上に影が重なる

「トリコさっ……!!??」

振り向くとそこに居たのは明らかに捕獲レベルが高いであろう猛獣だった

ギシャァァァァァ!!

逃げる暇などなく、猛獣が鳴き声をあげながら僕に襲いかかってきた

(もうダメだっ!!)

僕はとっさに目を瞑ってしまった


「ボイスカッター!!!」

ズバァァァァァ!!

「えっ!?」

驚いて目を開くと猛獣は倒れていて、代わりにゼブラさんが立っていた

「ったく、ちぃせぇから探すのに苦労したぜ」

「ゼブラさぁん!!!」

僕は泣きながらゼブラさんにしがみついた

「俺が来なけりゃテメェは死んでたぜ。確実にな」

「ありがとうございます!!本当にありがとうございます!!」

「フンッ、ともかく他のヤツら探しに行くぞ」

「はい!!」


そう言って前を歩くゼブラさんの後を僕は走って追いかけた




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