夢(ガンダム)

□不味いが美味い。
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「で、これは何だ?」
「ろ、ロールキャベツ……のつもりです」
「……。」












事態は二時間前にさかのぼる。


今日はいつもいろいろと頑張っているティエリアに手料理をごちそうしよう、と思ったのだ。




幼い頃から機械ばかりいじっていた為、勿論、料理の経験なんて皆無だった。



でも、指先は器用だし、機械を組み立てることと比べれば、料理なんて楽勝だろう。


なんて思った私は、実に愚かだと今更ながらに思う。



そもそも、料理と機械の組み立てでは勝手が違いすぎたのだ。





まぁ、つまり。






見事なまでに私はことごとく料理を失敗した、ということだ。

















今、ティエリアの目の前には、私が作った真っ黒な、ロールキャベツだったモノ、が鎮座している状況にある。










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