小説

□キツネの欲求。
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「あら、タイガ君…」

「あ、キツネ先輩じゃないですか」

体育の授業の後、タイガはキツネとすれ違った。
キツネも今からプールの授業をするのか、バスタオルを持っている。

「お久しぶりね」

「はい。
キツネ先輩、最近部活に来ませんね」

タイガとキツネは、演劇部に入っている。
二年生のタイガはそれほどではないが、三年生のキツネは昔から人気が高い。
ライバルも多いようだが、本人は気にしていないようだ。

「私用があってね」

「そうですか…。
今から体育ですか?」

「いえ…保健体育よ」

「え?」

キツネの目がきらりと光る。

「私とイイコトしない?」

「イイコト?
わっ、あのっ、ちょっと!」

キツネに手を引かれ、更衣室に連れて行かれた。

「大丈夫よ、もう誰もいないわ」

ドアの鍵を閉めて、キツネが笑う。
タイガを壁に押し付け、股関を握りあげた。

「先輩!?」

「あら、体は正直ね」

キツネの手の中で、タイガのモノが膨らみだした。
キツネが服を脱ぐと、スクール水着だった。
ふくよかな胸が谷間を作り出している。
キツネは、上半身のヒモを肩から外し、しゃがみこんで、タイガのモノを胸で挟んだ。

「うわっ…」

「おっきいのね…ふふっ」

むずと胸を両手で掴み、タイガのモノを扱き始めた。

「やめて下さい、先輩っ…」

「どんどん大きくなってるじゃない…」

力を込めて、キツネはタイガのモノを扱いた。
ぬめりがキツネのスピードに拍車をかける。

「出るっ…」

タイガの呻きと共に、キツネの谷間に白濁とした液体が飛び散った。

「うふふっ…タイガ君ったら、H…」

唇を舐めて、キツネが立ち上がった。
首に手を回し、自分が壁とタイガに挟まれるように場所を交代した。

「ねえ、入れて下さらない?」

スリスリと下半身を押し当て、力なかったタイガのモノが、また元気を取り戻し始めた。

「いいんですか…痛いかもしれないですけど…」

「いいの…早く入れて?
疼くわ…」

せかすようなキツネの動きにたまらず、タイガはキツネの水着を膝まで下ろした。
四つん這いにさせ、自身をあてがう。

「入れますよ…」

「あん…あぁぁん、いいわ…」

キツネの中は、かなり狭かった。
なかなか奥へ進まない。
水着のせいで足を開けないからだ。
だが、取り払うのも億劫で、そのまま腰を動かした。

「んふ…っ、激しくしてね?」

キツネの言う通り、腰を強めに動かす。

「っはあん、あぁっ、気持ちいいっ」

だが、タイガの方が早かった。

「ダメだ…もうイきそうっ…」

「いいっ、激しいっ、んうっ」

「うぅっ…うっ」

タイガは、中に射精した。

(あ、れ?)

だが、腰が止まらない。
キツネの跳ねるお尻をぎゅうっと掴み、腰を強く差し込む。

「ああんっ、ダメだわあ、イっちゃうぅっ」

ぎゅるるっとタイガのモノを締め付け、キツネがイった。
ようやく腰が止まり、ずるりと抜くと、どろりと精液と愛液が溢れ出た。

「ふふっ…。
中出しなんて、粋な計らいね…」

息をついてから、タイガはある事を心配した。

「…あ、あの…もし、妊娠とか、しちゃったら…」

「妊娠したなら堕胎すればいいの」

さらりと答えたキツネに、タイガは一瞬呆けた。

「堕胎?
…中絶!?」

「そ。
まあ、その時は私がどうにでもするから、気にしなくていいのよ」

「ダメですよ!
命を捨てるなんて、そんなの…!」

「あら…じゃあ、これからはゴムをつけてね、後輩君」

(…よく考えたら、オレがゴムをしなかったのが悪いのか…)

「…って、これからは?」

「そうよ、私の処女を奪った責任をとってもらうわ。
たっぷりと、ね」

タイガの苦悩と葛藤は、これから続く。










【キツネの欲求。】

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