長篇 〜織と暁の物語〜
□あの夢が全ての始まり
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静かな森。だけども、深く、一度迷ってしまえば、もう、光さえ届かなさそうな森。
そんな森に、男が独り。
雨のせいで、泣いているのかも分からない。
だけども、その後ろ姿はとても、確かに、か弱く、心不足、背負うモノが多すぎて、護りきれなかったと訴えていた。
「お前は、こんな俺を許してくれるか?」
そんな、呟きは闇の風に攫われ、消えていった___
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