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□愛してるって言ってよ
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なあ、愛情をくれよ。
…じゃないと君を。
俺が呼んでも、
君はそっけなく答える。
愛情は君に届いていないのか?
少し暗い部屋は俺を悪に導く
『や、止めてよ。』
大好きな君は怯えた顔をして、
俺の右手にあるナイフを見てる
「そんな顔するなよ」
『あたしのことっ、嫌いなの?』
泣きながら血が流れる左腕を
押さえて君は嘆いた。
「だいすき。だよ」
ナイフに滴る血がその証でしょ?
ぐったりと横になっている君の
顎をくいっと持ち上げて、
君に投げ掛けた。
愛してるって言ってよ
最期のキスをしてあげるから。
fin、