Novel

□手料理
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リ「ねぇミラ姉、またちょっと料理教えてくれない?」
ミ「別にかまわないけど、急にどうしたの?」
リ「ナツにこの間のお礼に料理作ってあげようと思って」
ミ「あら、それはいい考えね」
リ「最近のナツのお気に入りって何かある?」
ミ「うーん…ナツはなんでも食べるから…でも、どんな料理でもあなたの愛がこもってれば大丈夫よ」
リ「ミ、ミラ姉///あ、愛って///変なこと言わないでよ!」
ミ「あら、ちがったの?」リ「そ、それは///」
ミ「フフッ。それじゃあ始めましょうか?」
リ「うん!」


次の日、リサーナは食材を買ってナツの家に向かった。
リ「お邪魔しま〜す。ナツ〜ハッピー?2人とも起きてる〜?」
ハ「あ、リサーナ。ナツならまだ寝てるよ。オイラは起こしたけどなかなか起きないんだ」
リ「おはようハッピー。今から私がお昼ご飯作ってあげるね?」
ハ「リサーナが作ってくれるの!?わーい!楽しみだぁ」
リ「じゃあ準備するね?」
リサーナは料理を作り始めた。
ハッピーは寝ているナツのことは忘れて料理ができるのをまだかまだかと楽しみにしていた。
―そして数分後―
ハ「いぃ匂いがする〜」
リ「ハッピー、ナツを起こして来てくれる?」
ハ「あいさー!」
ハッピーはナツを呼びに行った。
リ(ナツ、喜んでくれるかな)
ハ「ナツー!起きてー!ご飯だよぉー!」
ナ「う、うーん。メシかぁ〜じゃあギルド行くかぁ」
ハ「今日はリサーナが用意してくれたんだよ!だからはやく起きなよ」
ナ「リサーナが?なんでだよ?」
リサーナが来ていることを知らないナツは首をかしげた。
ハ「はやくしないとオイラが全部食べちゃうよ?」
ナ「なにー!?それは許さねー!」
ハッピーの冗談を真に受けたナツは全速力でリビングに向かった。
ハ「…オイラが全部食べきれるわけないのにね」
ボソッと呟くハッピーであった。
リ「あ、ナツおはよ!」
ナ「オーッスリサーナ。メシ作ってくれたのか?」
リ「うん。この間のお礼だよ?」
ナ「この間?」
リ「もう…仕事付き合ってくれたでしょ?」
ナ「あぁ、そのことか」

リサーナに言われるまで全く気づかなかったナツだった。
と、そこにハッピーが戻ってきてはやく食べようと言い出したので三人で食事をすることにした。
ナ「うめぇー!」
ハ「おいしいよ、リサーナ!」
リ「そう言ってもらえると嬉しいよ。というかナツはご飯をまだギルドで食べてるの?」
ナ「おう!」
ハ「たまに魚とか釣って食べるぐらいだよね?」
二年前と全く変わっていない2人に逆に安心したのかリサーナはやっぱりナツはナツだねと呟いた。
ハ「リサーナ相変わらず料理上手だね!」
ナ「だなぁ〜。こんだけうめぇメシは久しぶりだ」
リ「ナツがお嫁さんにしてくれたら毎日作ってあげるよ?」
ナ「ブッ!?な、何いってんだよ!?」
リ「ま〜た赤くなっちゃってぇ〜。相変わらずウブなんだからぁ」
ナ「ウブ言うな!」
ハ「でぇきてぇるぅ」
ナ「巻き舌風に言うな!」
リ「………いつか、ホントになればいいのにな…」
ナ「ん?なんか言ったかリサーナ?」
リ「ううん、なんでもない。さ、はやいとこ食べてギルド行こ!」
リサーナがボソッと呟いた言葉は2人の耳には入らなかった。
ナ「ま、いっか。サッサと食ってギルド行くか!」
ハ「あいさー!」
そう言って食べ進める2人をリサーナは暖かく見守っていた。

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