Novel

□悩みごと
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リ「ナツ、強くなったよね」
ナツの家を訪れ晩御飯を三人で食べていた時、リサーナがボソッと呟いた。
ナ「まぁ昔に比べれば強くなってるって」
当然だろ?と言う感じでナツは答えた。
リ「ルーシィ達から聞いたよ?幽鬼の支配者や楽園の塔、それに六魔将軍のことも」
リサーナは以前自分がいない間のことをルーシィ達から聞いていた。
リ「ホントに強くなったよね…でも私は………」
ナ「ど、どうしたんだよリサーナ!?」
顔を俯け、涙を流したリサーナにナツは焦っている。
リ「ナツもエルザもグレイもみんな強くなってる。ルーシィやウェンディだってナツと肩を並べて闘ってる」
ナ「…何がいいたいんだよ?」
リ「私は何もできなかった…私の所為でミラ姉が傷ついた。私が弱いから…足手まといだから…」
ナ「…ミラがそんなこと言ったのか?」
リ「私がいなかったらミラ姉は勝てたんだ。私が強かったら…」
ナ「…2年間エドラスに居て、魔法使ってなかったんだからしゃあねぇだろ?」
リ「でも!」
ナ「強くなくたっていいんだよ。これから一緒に一歩ずつ踏み出して行けばいいだろ?」
声を荒げるリサーナに落ち着いた口調で諭す。
ナ「それにいざって時には俺が必ず助ける。だから顔上げてゆっくり歩んで行こうぜ」
リ「ナツ…そうだね。ありがと!」
ナツの言葉で顔を上げていつもの笑顔を取り戻したリサーナにつられてナツもニカッと笑い返す。
リ「そうだよね。ナツは父ちゃんなんだからあの時みたく守ってよね?」
ナ「またそのハナシかよ…」
リ「ま〜た赤くなっちゃってぇ」
ナ「うるせー!」
結局いつも通りのやりとりになる2人だった。
ハ「………オイラ空気だよね」
完全に忘れられているハッピーだった。

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